PET樹脂・ペット樹脂の特徴・性質

PET樹脂とは?

PETとは、PolyEthylene Terephthalate(ポリエチレンテレフタレート) の略で、ポリエチレンの仲間であるとともにポリエステルの仲間でもありますので、両者の性質を兼ね備え、透明性、耐衝撃性、ガス遮断性、成形性に優れております。「ペットボトル」としての認知度は非常に高いのですが、化粧品や香水など耐久性や長期で使用されるような容器はPETが適しております。その他にも今後益々その用途は拡大していくものと思われます。
PET樹脂とは
・n(重合度)は銘柄によって異なり、ボトル用PET樹脂としてはn=100〜250程度の範囲が一般的です。
・他のグリコールや酸の共重合により、特殊用途の要求性能にあった共重合ポリエステルを作る事ができます。

PETの光透過性

PETとガラスの光透過曲線
PETとガラスの光透過曲線

PETの耐薬品性

無機酸には比較的耐性がありますが、アルカリには注意をする必要があります。また有機薬品芳香族系、エステル系及び塩素系の薬品に対して白化または膨潤することがありますが、一般的にアルコール、油脂類については良好な耐薬品性を示します。
PETの耐薬品性を下記表に示します。
PETの耐薬品性